第24回目のくらのむねんどうは、野村が担当します。
8月も後半ですが、昼も夜もまだまだ蒸し暑さが続く毎日です。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
今回は、ワークショップを始めて3年目にして初めて粘土以外の素材を使ったお話です。テーマは「ガラス絵の具で風鈴をつくろう」でした。
初めての素材にドキドキ
ガラス絵の具は私たちも初めての素材。準備段階から、どうなるんだろうとドキドキでした。最初は描いたものを乾かしてシールのように貼ろうとしていましたが、厚みによっては乾くのに時間がかかることがわかり、ワークショップ時間内に仕上げるために直接風鈴に描くことにしました。
他にも持ち手がなくならないよう台を用意したり、さらに早く乾くように色々な道具を試してみたり、、慣れない素材に四苦八苦しながら準備を進めました。
大変でしたが、絵の具が乾いて透明になっていく過程はおもしろいし、出来上がった試作はかなりかわいいし、これは子どもたち喜ぶぞ〜!と思いながらワクワクで準備を進めました。

まずは自分たちで使ってみます!適切な厚みや色混ぜができるかなどチェック(しながら遊んでいます)

試作中。きれい!!だけど一日たっても乾かない…!?
子どもたちの驚きと発見
当日はいつもよりも長い1時間半のワークショップだったので、集中力は持つだろうかと心配していましたが、終わりが近づいてもまだ終わらせたくない!という子どもたちが続出する程、夢中で取り組んでいる様子でした。感想も新鮮で、「わぁ〜!きれい!」「乾いたら本物のガラスみたい」「風鈴丸いから描くのが難しい〜」「もう端っこ透明になってきた!」と、驚きや発見があふれます。
今回は保護者の方にも一緒にガラス絵の具を楽しんでもらったのですが、大人の方もかなり夢中になっている様子が印象的でした。「こんな絵の具があるんですね、家でもまた買ってやってみたいです」と話してくださる方もいました。

紙にもお絵描き。みんなとっても集中して制作しました!
普段のワークショップは基本的に芯材と粘土だけで作るため、子どもたちは形や色をどうするかに集中すればよいのですが、今回は風鈴(ガラス)、毛糸、紙、マジック、セロテープなど複数の素材を組み合わせてひとつの作品にする必要がありました。さらに、ガラス絵の具の特性も探りながら作る必要があったため、子どもたちも普段より考えて工夫して制作していました。この「初めての素材と特性を試す体験」が、いつもとは違う面白さになったと思います。

ワークショップ中の様子。スポンジでポンポンと絵具をつけていきます
ものづくりの楽しさを伝えたい!
ワークショップの休憩中、会場としてお世話になっている輸入雑貨・子ども服のお店UNIのお店の方とお話をしていて、どう題材を選んでいるかの話題になりました。「私たちがやって楽しいと思うことを題材に選ぶようにしてます」と話すと、UNIさんも「私も自分が欲しいと思うものをお店に並べています」と返して下さったのが印象に残っています。
自分が楽しむことや本当にいいと思うものを提供するのがやっぱり大事なんだなと改めて感じた瞬間でした。

今回初めての工作ワークショップを通して、手探りでやってみることで生まれる工夫やプロセスのおもしろさを感じました。初めて触る素材だからこそ生まれる驚きや迷いも、学びや発見につながったと思います。
これからも粘土に限らず、さまざまな素材を使った工作ワークショップを開いていきます。
子どもも大人も楽しめるアイデアを形にしていきますので、ぜひまた参加していただけたら嬉しいです!