連載#18「おかしの家を作ったはなし」

2025年1月21日

野村絵梨

第18回目のくらのむねんどうは、野村が担当します!
1月ももう終わりですね。皆さまはどんな年末年始を過ごされたでしょうか。
私は12月24日に一旦制作の締め切りがおわり、本当に久しぶりに制作に追われない日々を過ごしました。
昨年1年はずっと制作漬けの毎日で外に出られていなかったので、最近はそれを取り戻すように暇さえあれば展示に行ったり、たくさんの人に会ってお話したり、作品以外のものづくりをしたりして過ごしています。
Nendouに関連する事で言えば、1月は「おかしの家」を作るワークショップを行ったのですが、1月のお正月明けスーパーに行った際にこんなものを見つけました。

「おかしのまちをつくろう」
なんだこれは!!!!楽しそうすぎる!!!その場ですぐに倉田にこれ、やろう!!と連絡しました。実は以前からずっと、クッキーでお菓子の家作ってみたいよねと話をしていたのです。しかも今月のテーマはおかしの家だし、何か参考になるのでは・・・?
パッケージの説明も、まさにNendouのために作られたかのよう。ジンジャーマンも、「粘土みたいにモールドに生地を入れて型取りするんだよね」と言っています。これは作るしかない!
こんな楽しい商品があっていいんだろうか?とワクワクしながら帰宅し、後日倉田がうちに来た時に作ってみました!

まず付属の粉とバターを混ぜてクッキー生地を作ります。クッキー生地を伸ばしたら、型にどんどん詰めていきます。この工程は本当に普段の粘土あそびワークショップのようでした。
型に詰めたら冷凍庫へGO。しばらくしたら取り出します。すると、こんなにきれいな形に!!

オーブンで焼くこと20分。一瞬目を離した隙に少し焦げてしまいましたが…大丈夫大丈夫。気を取り直して家を組み立て、デコレーションしていきます。

デコペンを湯煎したりアイシングを作ったり…普段お菓子作りを全然しない私達は、その工程の多さにてんやわんやしながらも、なんとかお菓子の家が完成しました!!出来上がりがこちら!

多少グチャっとなっていますが…ご愛嬌ですね。スノーマンとジンジャーマンがいい味を出しています。

しばしの撮影タイムを終え、いざ実食。アイシングに使った粉砂糖の量が頭の片隅によぎり、ああ〜甘いんだろうな…と思いながら一口食べました。

「………うま!!!」考えるより先に声が出ていました。クッキーが、とても美味しい。正直こういうキットはビジュアルの方が重視されるイメージがあったので、味に期待はあまりしていなかったのですが、クッキー自体がすごく美味しかったのです。なんでこんなに美味しいんだ?と言いながらキットの裏を見てみると、制作会社は共立食品とあります。共立食品は製菓用品の商品をたくさん出している会社だったようで、スーパーの製菓売り場で必ず1回は見たことがあるデコペンやトッピングのカラースプレー、製菓用チョコレート等を製造している企業でした。
この楽しさと美味しさ、そしてお手頃価格(669円)。共立食品さんの企業努力を感じつつ、まるで子どもの頃に戻ったように夢中で作って食べた1日でした。1月のワークショップに参加してくださった方は、自分の作ったおかしの家を見ながら本物のクッキーで再現してみるのも楽しいかもしれません!デザインから完全オリジナルのおかしの家ができたらと思うとワクワクしますね!

お菓子やご飯などの食べ物をテーマにする事も多いNendouのワークショップですが、子どもたちからコレ前食べたことある!〇〇味だった、とかもっとこんな形をしてたよ、という声が飛び交うことがあります。味覚や視覚の記憶を思い出しながら粘土制作をすると、記憶の中だけにあったイメージや思い出が形になって残せることがあります。子どもたちが実際に手を動かして思い出しながら作った作品は、時に写真や映像よりもたくさん情報が詰まっていることがあると思います。

ちなみに2月のテーマは恵方巻とお寿司です!お寿司はどんなものでもOKです。お子さまが好きなお寿司でも、おかずでも、色々想像を膨らませながら作ってくれたら嬉しいです。(お寿司のネタは食べ物じゃなくても大丈夫です。私達が全力でサポートしますので、これ作りたい!がありましたら教えてください!)

ではではまた2月、ワークショップ会場にてお待ちしております!!