連載#26「食と芸術のはなし」

2025年11月1日

倉田紗希

 寒くなってきましたね。早くもクリスマスの足音を感じ始めたNendouスタッフです。

前回に引き続き、今回も倉田が担当します。
秋といえば、食。

私は食べることが大好きです。なので今回は私の好きな食べ物のことや食べ物と粘土ワークショップを絡めて書いてみたいと思います。

普段生活してる中で、何か素敵なものを感じる、特別なものを感じる瞬間はないでしょうか?

犬の毛が陽の光に当たってて綺麗な瞬間とか、おばあちゃんの手が美しい、とか。それらは日常に潜んでいる「アートの種」です。
とても私的なそれらの瞬間に「アートの種」は隠れています。

食べ物だと、盛り方とか食事を提供する流れに何か素敵なものを感じたら、それもアートです。

食を使った美術作品

 実際に、食にまつわる美術作品を見てみましょう!

1、リクリット・ティラヴァーニャ 作《パッタイ》

この作品は、1990年にニューヨークの画廊でタイの焼きそば「パッタイ」を観客に振る舞うという作品です。観客に料理を振る舞い食べてもらうことでその関係性を作品にしよう、という試みでした。

美術館やギャラリーで美味しいパッタイをみんなで食べる・・・面白そうだし楽しそうですよね!私も参加してみたかったです。今も世界の色んな場所でこの展示をやっているみたいなので、タイミングがあったら是非参加してみてください!

MoMAでの展示風景。 引用:https://artnewsjapan.com/article/1737

2、ウォルフガングライプ 作《ミルクストーン》

この作品は、大理石の表面に牛乳を流し込んだ作品です。

表面張力で大理石の縁の部分にギリギリ膜を張っている牛乳がなんとも神秘的な作品でした。監視員の方にお話を聞いたら、牛乳は朝の開館前などに継ぎ足したりしているみたいでした。

流動的に変化する白い牛乳と、真っ白で硬そうなツルツルの大理石。静かな時間をまとった作品でした。

引用:https://www.outermosterm.com/wolfgang-laib2021/

この作品を作った作者、ウォルフガング・ライプさんの他の作品は、花粉やお米など自然の素材が使われています。ライプさんの思想を感じられる作品、ぜひ他の作品たちもチェックしてみてください。

Nendouのワークショップでの食

 Nendouのワークショップでも色んな食べ物が出てきますよ〜!!

おかしの家
パフェ
粘土アイスをみんなに提供してくれたり・・!確かにアイスですね。

振り返ってみると食べ物をテーマに、色んな作品を作ってきました!

粘土は食べれませんが、普段見ている食べ物を実際に作ってみると、どんな色だっけ?と色を改めて思い出したり、こんな食べ物があったら面白いかも!と思って作ってみることができるので(例えば「星空のピザ」とか。。)また新たな食への発見に繋がる事もあるかなと思っています。

ワークショップで作ったものを、実際に食べ物で再現するのも楽しそうですね!

↑これは、「おかしの家」ワークショップに合わせてNendouスタッフが作った食べられるおかしの家です。アイシングでくっつけたり、ドベを作って構造を組み立てる様子は建設している感満載です!

デコレーションもとても楽しく、ワイワイしながら作った一連の時間がとても楽しい思い出となりました。みなさんも、今年のクリスマスは是非お菓子の家づくり、おすすめです。(やっぱり気分はもうクリスマス笑)

食べ物に関わらなくても、もし「こんなのもどうかな〜?」「このアイデアどう?」と思うことがあれば、ぜひお気軽にNendouスタッフまで教えてくれたら嬉しいです!!

 さて!11月のテーマは「秋のリース」。まだ空きがありますので是非ご予約お待ちしています!

ブランコに乗った動物がとっても可愛い作品、みんなで一緒に作りましょう₍ᐢ.ˬ.ᐢ₎

ブランコはゆらゆら揺れます!